FIDIとは

FIDI設立にあたって

私たちは従来のインプラント治療におけるテクニック偏重主義と一線を隔し、患者さんおよび社会に対してインプラントを用いて健康を達成、維持することを目標として会を発足しました。

これまではややもすると、補綴処置を的確に行うことで歯科医師の大半の仕事は終える。後はメインテナンスと称して、患者さんと歯科衛生士の二人三脚で長期性を得ることを重要視してきました。その中にはQuality of Lifeというキーワードも出てきますが、全身的なところまで介入することはなくお題目として唱えるに留まりました。

しかし、私たちの目標は補綴治療を行い失われた咀嚼機能を回復するに留まらず、健康で楽しい生活を可及的に長く営めるように患者さんを中心におき、歯科衛生士、歯科技工士、歯科医師が手を携えて時間を過ごすことにあります。

もちろん、患者さんの負担を少なく補綴後の口腔内が大過なく過ごすために必要な考え方、テクニックを有していなければなりませんので、考え方を共有していただくための講演会、そして、実践するための実習を主体としたハンズオンコースを展開していきます。

是非、私たちとともに患者さんと有意義な時間を過ごせるように研鑽を積んでいただければ幸いです。

FIDI発足の主旨

超高齢社会を向かえて、栄養器官である歯、口腔の重要性および欠損が生じた際の適切な対応を歯科医療従事者だけでなく広く一般社会へ啓蒙します。インプラントシステムに囚われずに、患者中心の治療を行うための重要点、注意点を整理し広めます。

EBMに留まることなく多くの長期経過例を基に、実際の治療に役立つ情報を発信します。治療を円滑に行うための新機材、機器の開発を進めます。

FIDIの沿革

 

年度 沿革
2010年6月 FIDI設立
林揚春, 森田耕三, 武田孝之, 荒垣一彦, 桜井保幸, 安達恵利子 計6名で発足
FIDI設立記念講演会
2010年6月 Maxilla-Oriented Implantology 多数歯欠損・無歯顎症例のインプラント治療 ゼニス出版 発刊
歯の欠損から始まる病気のドミノ 医歯薬出版 発刊
2010年9月 FIDI ハンズオンコース 開始 第1期受講生 20名(満席)
2011年9月 FIDI ハンズオンコース 第2期受講生 20名(満席)
2013年4月 嚼育:口腔から始めるサクセスフルエイジングのために 医歯薬出版 発刊
2013年5月 審美領域の抜歯即時埋入 成功の法則 医歯薬出版 発刊
2014年9月 FIDI ハンズオンコース 第5,6期受講生 40名(満席)
2015年9月 FIDI ハンズオンコース 第7,8期受講生 40名(満席)
2016年 FIDI ハンズオンコース 第9期よりコース改変
ステップアップ、アドバンスに分け、さらに、中村雅之筆頭に若手メンバー加入
2017年 FIDI ハンズオンセミナー 第10期
2017年 FIDI事務局を設立、コース・セミナー運営を主催
2018年 医療法人社団 秀飛会 優ビル歯科医院併設の研修室に会場を変更。
少人数制、実際の臨床に則した内容へ
2018年 FIDI ハンズオンセミナー 第11期・第12期
2019年 FIDI ハンズオンセミナー 第13期・第14期
2021年 FIDI ハンズオンセミナー 第15期・第16期
2022年 FIDI ハンズオンセミナー 第17期・第18期
2023年 FIDI ハンズオンセミナー 第19期・第20期

欠損ドミノについて

齲蝕、歯周病を原因として歯質、歯周組織の崩壊が始まります。その結果、多くは第一大臼歯の欠損を発端として第二大臼歯欠損を起こし、さらに、過大な力が加担して習慣性咀嚼側の歯、支台歯、鉤歯に問題が生じていきます。
そして、上顎前歯、長い遊離端欠損を誘発して、その結果欠損歯列のエンドポイントとして考えられているすれ違い咬合、片顎の無歯顎欠損(いわゆるシングルデンチャー装着例)、コンビネーションシンドロームなどへとあたかもドミノ倒しのように欠損が拡大していきます。私たちはこの現象を「欠損ドミノ」と名づけました。
その終末は歯の欠損に留まらずに、咀嚼機能の著しい低下による肥満、メタボリックシンドロームへと進み、さらに、高脂血症、高血圧症、糖尿病を併発し、死へ至らしめる臓器不全へと一本道となっていきます。
©  FIDI – Field Implant Dentistry Institute All Rights Reserved.
PAGE TOP